常任委員のつぶやき
2023年4月25日
確か、食堂車が新幹線から姿を消したのが2000年の3月。JR西日本の「グランドひかり」が最後でした。今や東京~新大阪は2時間半弱。更に長編成なので、食堂車というものは、時代に合わないのかもしれません。
それでも、車内の食事は旅行や出張の楽しみの一つ。食堂車の代わりに駅弁がものすごーく豊富になったのがせめてもの救いです。コロナで外出自粛中は、わざわざ東京駅の駅弁屋さんまで行って駅弁を購入して、家や公園で食べて震える心を慰めていました。
最近、観光列車のなかでも「グルメ列車」といわれるものが人気です。座席数の少なさ、週末限定などという制約もあり、観光シーズン中はチケット入手が年々難しくなっています。
人気アーチストのライブチケット入手と同様、発売日の10時狙い、キャンセル狙いなど、この情熱を勉強や仕事に同じだけ向けられたなら、今ごろ私はきっと素晴らしい人生を送っていたことでしょう。この春は2回のグルメ列車を満喫して、鉄分をバッチリ補給してきました。
- 「52席の至福」 西武池袋(新宿)~西武秩父

前菜~デザートまでのおしゃれなフランス料理。この日は西武線沿線の桜の見ごろと重なり(秩父付近は咲き初めでした)、更に優雅な雰囲気で楽しめました。


秩父駅下車後、彫刻が鮮やかな秩父神社や眼病にご利益があるという慈眼寺もお参りしてきました。旧街道の秩父の街に最近出来たレトロ風な飲食店も人だかりで大変にぎやかでした。次回は、お腹を空かして街歩きをしたいと思います。秩父の夜祭も行ってみたい!

こちらの「グルメ列車」は午前便でも発車時間が10時半過ぎと遅く、首都圏の日帰り旅行にお勧めのコースです。(ちなみに車内でお話しした方は、4時起きで京都からこれに乗るだけの為にいらしたというツワモノでした)
この区間、往復どちらかは「特急ラビュー」の利用もお勧めです。鮮やかな黄色の未来的な造形や大きな窓が老若男女問わず人気です。
- 「一万三千尺物語」 富山~高岡~黒部~富山
当日、朝早く新幹線に乗ってまずは富山で下車。第三セクターの「あいの風とやま鉄道」に乗りつぎ、藤子・F・不二雄先生のご出身地の高岡市内をちょっぴり観光。


(高岡はおりんの産地として有名です)
大人だって「ドラえもんトラム」や「藤子・F・不二雄ギャラリー」を楽しむんだい!
時間切れで「日本三大大仏」の「高岡大仏」はトラム車窓より心を込めて拝む。(大人だからね)


同じ経路で午後に富山駅に戻り、「一万三千尺物語」に無事乗車。
(海を表すブルーが映えています)
午前便は鮨をメインにしたコースなので、昼食代わりにたっぷり食べたい私は、懐石コースの午後便をチョイス。

朝から全国的に雨模様だったので、立山連峰のお姿は目を閉じて「うーん」と想像しました。そういえば、富山は「蜃気楼」が見えることでも有名ですね。
ウエルカムドリンクでスタートし、八寸に箸をつけるや否や高岡駅に停車。数時間前に寄ったドラえもんポスト前をアテンダントさんと一緒に再度来訪。みなさん、嬉しそうに用意してきたハガキを投函していました。


(このポストに投函すると特別な消印で届きます)
途中、小杉駅と黒部駅にも停車し数分の下車の後、列車は折り返し。デザートを食べ終わる頃には、アテンダントさんが各テーブルにお礼のご挨拶と記念品のプレゼントを渡しにいらして、間もなく最終富山到着のアナウンスが流れ、楽しい旅はあっという間に終わりました。


やはり夕食はお腹に入らず、夜半にホテル前のコンビニでおにぎりを購入(お財布の為にもメリハリを。シンデレラの魔法がとけた気分?)
これから行かれる方に注意点が一つ。飛行機といっしょで地上より若干お酒が回りやすいようです。お酒の種類が豊富で、お料理がそれによく合うので呑兵衛には最高のはず。実際、「あなた飲み過ぎよ!」「もういい加減にしなさい!」とお連れの方に注意されている赤ら顔の紳士が数名いました。(笑)

私のつたない文章と下手な写真でネタバレすると、これからご乗車の方の楽しみが半減してしまうので、これでも最小限に書きました。ぜひ両社のHPを訪ねてください。
西武 旅するレストラン 52席の至福 (seiburailway.jp)
富山湾から立山連峰を臨む観光列車「一万三千尺物語」 (13000story.com)
秩父の街では、たまたま林家たい平さんのご実家やお店の前を通り、高岡の路面電車の車内には立川志の輔さんの声が車内放送で流れたりと、偶然にも噺家つながりの両日でした。
皆様もこれからのさわやかな季節にステキな旅をお楽しみください!
先週、偶然にもあるレアチケットを1枚入手。今から時刻表を手にワクワクして、またもや(手にしなくても)仕事どころではありません。
2023年4月11日
冬が終わりを告げ空気が暖かくなってくると、
そんなゆらぎの季節には、ビタミンたっぷりでお肌によし、
春は、苺、甘夏、でこぽん、キウイ、
とても簡単で美味しいので、
お酢もお砂糖も特に決まりはないのですが、
でもバナナで作る時はやっぱり黒砂糖のほうがコクがあって美味し
まずは瓶を熱湯消毒。
ここから先、小分けにする瓶も、
写真のボトルは1リットルのものですが、
材料がそろい、熱湯消毒し乾いて熱がとれた瓶が用意できたら、
基本の割合は果物:砂糖:お酢が1:1:1。
1リットルの瓶を使う時には材料を約360gづつ、1.
今回は買ってきて甘露煮にしようと思ったまま冷蔵庫で眠り続けて
果物の切り方は自己流です。
お次はお砂糖。果物と同量を測り瓶に入れます。
最後に同じボウルで測ったお酢を入れて、漬け込みは終了です。
氷砂糖が溶けるまでは室温で、その後は冷蔵庫に入れて、
お待ちかねの出来上がりです♪
お料理番組と違って、
コーヒードリッパーにペーパーフィルターをセットして漉します。
途中で目が詰まって落ちが悪くなってきたらペーパーフィルターを
この時「漬けておいた果物はどうするの?」
出来上がったら小瓶に分けて、水や炭酸、
苦味が強い柑橘系のフルーツビネガーは大人の味で、
またお料理にも使えて便利なのも嬉しいところ。
松操会の皆さまの美と健康のおともに、
yoco.y
2023年3月24日
三輪田学園の生徒だった時、違う路線のお友だちと離れがたくて、学校のまわりを延々とおしゃべりしながら散歩したことはありませんでしたか。校門を出てお友だちとしゃべりながら歩いていると、いつのまにか神楽坂や神保町のほうまで来ているようなこともありました。
三輪田生に馴染み深い神楽坂に可愛い古本屋兼オープン・スペース「コ本や honkbooks」さんを立ち上げられたのが、今回ご紹介する高校60回の青柳菜摘さんです。
東京藝術大学を卒業された青柳さんはアーティスト「だつお」さんとしても有名で『美術手帖』や『現代詩手帖』など数多くのアート誌・詩誌で取り上げられています。
また先月は青柳さんが上梓された詩集『そだつのをやめる』が第28回中原中也賞を受賞し、大きな話題となっていました。受賞のお知らせと共にコ本やさんで販売されていた『そだつのをやめる』は、瞬くまに売り切れになってしまったそうです。
そんな青柳さんにお会いしたくて、三輪田学園からほど近いコ本やさんへお邪魔してきました。
場所は早大通りと江戸川橋通りがぶつかる山吹町交差点から、ひょいと奥神楽坂に抜ける小道をのぞきこんだところにあるビルの2階です。

階段をのぼり扉を開けて中に入ると、明るい店内に鉄と木材を組み合わせた個性的な本棚がランダムに立ち並ぶ、ちょっと不思議な本屋さんがありました。
平日の昼間ですが、何組ものお客さんが真剣に本を選ばれています。
所狭しと並ぶたくさんの本に半ば圧倒されながら眺めていると、三輪田学園が「読書の三輪田」と呼ばれていることを思い出しました。
東京藝術大学を卒業され、アーティストとして活躍される青柳さんが、なぜ「本」を扱うお店を始められたのか、お話を伺ってみました。

コ本やさん、実は神楽坂で3店舗目。最初は、大学院を卒業をする際に仲間の何人かで、思いついたことをいつでもできるような場所を作れるといいね、そんな話から始まったそうです。
タイミング良く青柳さんのおじいさんが地元・王子で場所を貸してくれることになり、ここで何をしようかと話し合っているうちに、3つの目標ができました。
ひとつめは自分たちのアイデアを実現しながら生計をたてていきたい。ふたつめは町に馴染む、地域の人がふらっと遊びに来られる場所にしたい。みっつめはコ本やがあることで、王子の街に文化を還元できるといい。
それだったら、昔から好きだった本を中心にオープンなスペースを作っていくのはどうだろう。仲間だけでなく街のみんなが集まってくれるような、そんな古本屋さんがいい。それが今のコ本やさんになりました。
「コ本や」という名前は、日本語のひらがな・カタカナ・漢字すべての文字を使って見た目に面白さを出しながら、「コ」には「個」「古」「小」…など、さまざまな意味をこめていて、ジャンルにこだわらず本を扱う本屋さんをイメージしているそうです。
王子のあとは池袋に移転し、そして3店目となる神楽坂にも一緒に連れて来たのは「コ本や」と書かれた看板です。手前に飾られた青いボードにはクラウドファンディングの告知がなされています。

ちょうど私立中学校の受験期間にお邪魔したので、休みだった中学生の娘も一緒にお邪魔させていただきました。
娘と同じぐらいの時、どんな中学生でいらっしゃったのでしょうか。三輪田時代の青柳さんのお話も伺ってみました。
「だつお」さんというあだ名は小さいころからのもので、所属していたイラストレーション部でのペンネームも「だつお」だったそうです。
小さな頃から絵本が大好きで、中2の時に高2の先輩と絵本を作ったのがとても楽しくて、それからずっと絵を描き物語を作り続けていきたいと考えていたとのこと。
アートでも、人の集まる古本屋さんでも、物語を紡ぎ続けている青柳さんのお話を、娘は感銘を受けながら聞いていました。この素敵な場所に、本を読むのが大好きな三輪田の生徒さんが職業体験に来たらとても楽しそう……そんな想像をしてしまいました。

置いている本は多岐に渡ります。絵本もたくさん置いてあるので、近所のファミリーの方も覗いてくださるそうです。
アートの発想を広げるキッカケとなる本やオリジナルのバッグ、雑貨なども置いてあり、ひっくり返されたオモチャ箱のような、次の棚には何があるかわからない不思議で楽しい世界が広がるコ本やさんです。

コ本やさんは本屋としての側面も持ちつつ、アーティスト青柳さんたちの活動の場でもあり、そして街の人たちがふらっと入ってきてイベントに参加していくオープンスペースの顔も持っています。
一番奥のテーブルでお話を聞かせていただいたのですが、ここでは東京藝大の社会人向けのノンディグリープログラム、RAM Associationのプロジェクトも行っているそうです。先日開催された勉強会のテーマは「お面」、どんな会だったのかとても気になります。

神楽坂に引っ越してきて、三輪田の近くにいることにワクワクしているという青柳さん、本やアートが好きな三輪田生や卒業生の皆さんにもふらっと来ていただけると嬉しい、とおっしゃっていました。
そんな青柳さんの近況と、クラウドファンディングはこちらからチェックしてみてください。売り切れになっていた『そだつのをやめる』も下記のURLで再販を行っています。

<ホームページ>
青柳菜摘/だつお
http://www.datsuo.com/
コ本や
https://honkbooks.com/
『そだつのをやめる』再販ページ
https://honkbooks.base.ec/
<インスタグラム>

https://www.instagram.com/realdatsuo/
<Twitter>

https://twitter.com/datsuo
<コ本や クラウドファンディング>
https://honkfunding.com/
どこまでも広がる可能性を感じられるコ本やさんは、クラウドファンディングによる寄付を募集しています!
2023年3月3日
身を切られるような冷たい風が、ゆるゆると暖かくなり、
今日は桃の節句。松操会の皆さまも、
さて、お雛さまと言えば、三輪田学園にもたいへん立派な七段飾りがあるとお聞きして、さっそく伺ってみました。
飾られている場所は100年記念館の2階、虚心亭です。約62畳という広々とした清々しい和室の中で、絢爛豪華な七段飾りが堂々と輝いていて、虚心亭はとても華やかな空気に包まれていました。このお雛さまを見られる三輪田生はとても幸せだと思います。
この素晴らしい七段飾りは昔の「久月」さんのお雛さまだそうです。
昭和20年代、久月のお嬢さまが三輪田学園に在籍されていて、その時にご寄付いただいたとお聞きしました。
お雛さまたちは、とても気品ある美しい顔立ちをされています。また箪笥や鏡台など雛道具のひとつひとつが繊細ながら豪奢で、本当に素敵なものを拝見させていただいた喜びで心が満たされました。
壁にも小さな可愛らしいお雛さまが飾ってありました。
なんとも三輪田らしい、おだやかで温かいお顔をしたお雛さまとお内裏さまです。こちらもずっと三輪田生を見守ってくれているのでしょう。
我が家でも娘のために父が揃えたお雛さまを出しました。
マンションには保管場所がなくて、
わたしも小さな頃は七段飾りの大きな雛段を持っていましたが、
その代わりにずっと一緒にいてくれたのが、
三輪田学園を卒業してから4年後、
家を出てひとり暮らしをしていた時も、お引越しした時も、

今は収納に便利な小さなお雛さまをコンパクトに飾って雛祭りを楽
従来の雛人形を小さくまとめたものあり、木製の民芸品あり、
そんな中、日本橋三越でガラスのお雛様の展示会があると聞いて、
シックな装いが日本橋三越にお似合いなガラス作家さんは、
ブースには、
凛とした佇まいながらも優しくて温かそうな曲線を見ていると、
ガラスのお雛さまがまとう着物はひとつではなく、
対のデザインは、
着物が美しいのはもちろんのこと、
来年は心ときめく春を前に、
なんとキタガワさんが作られたガラスのお雛さまを身近な方がお迎
キラキラと輝くお雛さまたちが、
春の訪れを感じるこの季節、
皆さま、楽しい桃の節句をお迎えください♪
キタガワアキコさんの展示・
<ホームページ>
ガラス作家 キタガワ アキコ
https://www.kitagawaakiko.com/
<インスタグラム>
@bathakiglass
https://www.instagram.com/