常任委員のつぶやき

常任委員のつぶやき

グルメ列車に乗って

ついに待ちに待ったGWが目前に迫ってきました。筍や土筆と共に、私のお出かけ意欲もグングンと頭を出しました。
 
確か、食堂車が新幹線から姿を消したのが2000年の3月。JR西日本の「グランドひかり」が最後でした。今や東京~新大阪は2時間半弱。更に長編成なので、食堂車というものは、時代に合わないのかもしれません。
それでも、車内の食事は旅行や出張の楽しみの一つ。食堂車の代わりに駅弁がものすごーく豊富になったのがせめてもの救いです。コロナで外出自粛中は、わざわざ東京駅の駅弁屋さんまで行って駅弁を購入して、家や公園で食べて震える心を慰めていました。
 
最近、観光列車のなかでも「グルメ列車」といわれるものが人気です。座席数の少なさ、週末限定などという制約もあり、観光シーズン中はチケット入手が年々難しくなっています。
人気アーチストのライブチケット入手と同様、発売日の10時狙い、キャンセル狙いなど、この情熱を勉強や仕事に同じだけ向けられたなら、今ごろ私はきっと素晴らしい人生を送っていたことでしょう。この春は2回のグルメ列車を満喫して、鉄分をバッチリ補給してきました。

 
 
  • 「52席の至福」 西武池袋(新宿)~西武秩父
普段西武線を通勤・通学にご利用の方は、このブルーの車体を駅で1度は目にしたことがあると思います。
        
    (車体には、沿線の四季の景色が描かれて)
 
 
前菜~デザートまでのおしゃれなフランス料理。この日は西武線沿線の桜の見ごろと重なり(秩父付近は咲き初めでした)、更に優雅な雰囲気で楽しめました。
             
(美味しいフランス料理でした。料理内容はヒミツ! 実は、食べるのに夢中で撮り忘れました)
            
(停車で一旦降車後に席に戻ると、手書きのメッセージが)
 
秩父駅下車後、彫刻が鮮やかな秩父神社や眼病にご利益があるという慈眼寺もお参りしてきました。旧街道の秩父の街に最近出来たレトロ風な飲食店も人だかりで大変にぎやかでした。次回は、お腹を空かして街歩きをしたいと思います。秩父の夜祭も行ってみたい!
              
(彫刻が美しい秩父神社)
 
こちらの「グルメ列車」は午前便でも発車時間が10時半過ぎと遅く、首都圏の日帰り旅行にお勧めのコースです。(ちなみに車内でお話しした方は、4時起きで京都からこれに乗るだけの為にいらしたというツワモノでした)
この区間、往復どちらかは「特急ラビュー」の利用もお勧めです。鮮やかな黄色の未来的な造形や大きな窓が老若男女問わず人気です。

 
 
  • 「一万三千尺物語」  富山~高岡~黒部~富山
1週間前に案内書が入った分厚い封書が届く。この時点から旅がスタートするのです。
当日、朝早く新幹線に乗ってまずは富山で下車。第三セクターの「あいの風とやま鉄道」に乗りつぎ、藤子・F・不二雄先生のご出身地の高岡市内をちょっぴり観光。

 
(まずは、観光案内所で情報収集)  
     
(高岡はおりんの産地として有名です)
 
 
大人だって「ドラえもんトラム」や「藤子・F・不二雄ギャラリー」を楽しむんだい!
時間切れで「日本三大大仏」の「高岡大仏」はトラム車窓より心を込めて拝む。(大人だからね)

         
(こんな電車で毎日通勤したい)

 
 

同じ経路で午後に富山駅に戻り、「一万三千尺物語」に無事乗車。
(海を表すブルーが映えています)
 
午前便は鮨をメインにしたコースなので、昼食代わりにたっぷり食べたい私は、懐石コースの午後便をチョイス。
 

(特産の杉の木がふんだんに使われた車内)
 
朝から全国的に雨模様だったので、立山連峰のお姿は目を閉じて「うーん」と想像しました。そういえば、富山は「蜃気楼」が見えることでも有名ですね。
ウエルカムドリンクでスタートし、八寸に箸をつけるや否や高岡駅に停車。数時間前に寄ったドラえもんポスト前をアテンダントさんと一緒に再度来訪。みなさん、嬉しそうに用意してきたハガキを投函していました。
    




(このポストに投函すると特別な消印で届きます)
 
途中、小杉駅と黒部駅にも停車し数分の下車の後、列車は折り返し。デザートを食べ終わる頃には、アテンダントさんが各テーブルにお礼のご挨拶と記念品のプレゼントを渡しにいらして、間もなく最終富山到着のアナウンスが流れ、楽しい旅はあっという間に終わりました。



(盛り付けも美しく。デザートは別腹。) 
                    
やはり夕食はお腹に入らず、夜半にホテル前のコンビニでおにぎりを購入(お財布の為にもメリハリを。シンデレラの魔法がとけた気分?)
 
これから行かれる方に注意点が一つ。飛行機といっしょで地上より若干お酒が回りやすいようです。お酒の種類が豊富で、お料理がそれによく合うので呑兵衛には最高のはず。実際、「あなた飲み過ぎよ!」「もういい加減にしなさい!」とお連れの方に注意されている赤ら顔の紳士が数名いました。(笑)

              
(帰ってからも眺めて楽しむ)
 
私のつたない文章と下手な写真でネタバレすると、これからご乗車の方の楽しみが半減してしまうので、これでも最小限に書きました。ぜひ両社のHPを訪ねてください。
西武 旅するレストラン 52席の至福 (seiburailway.jp)
富山湾から立山連峰を臨む観光列車「一万三千尺物語」 (13000story.com)
 
秩父の街では、たまたま林家たい平さんのご実家やお店の前を通り、高岡の路面電車の車内には立川志の輔さんの声が車内放送で流れたりと、偶然にも噺家つながりの両日でした。
 
皆様もこれからのさわやかな季節にステキな旅をお楽しみください!
先週、偶然にもあるレアチケットを1枚入手。今から時刻表を手にワクワクして、またもや(手にしなくても)仕事どころではありません。                                             
                        K/T
 

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