常任委員のつぶやき

門馬英美さんが見つめる東京の街

去年の暮れ、代官山で素敵な絵と出会いました。

代官山の駅を出て、エスペラント通りを右に歩いて行きます。この通り、昔はキャッスルストリートと呼ばれていたはず……と思いながら歩いて行くと、見えるはその名前の由来となった古き良きビンテージマンション・キャッスルマンション。

その1階にポッと灯をともしたようなギャラリーがありました。ギャラリーの名は「Gallery 子の星(ねのほし)」さん、展覧会名は「TOKYO×PRINT×LANDSCAPE 2023 緑の電車で旅をして」と書かれています。

ガラス越しに見える青と緑のどこか懐かしさを感じられる版画、松操会会員の皆さま、見覚えがありませんか?

そう、松操会誌の表紙でもお馴染みの版画作家・門馬英美さんのグループ展にお邪魔してきたのでした。

54回卒業の門馬さんは三輪田学園卒業後、武蔵野美術大学油絵学科の大学・大学院に進まれ、大学時代ともに版画を専攻されたハットリアイコさん、吉田庄太郎さんと2016年に「東京会20160229」を発足、それ以来こちらのGallery子の星さんでグループ展をなさっているそうです。


展覧会風景:「TOKYO×PRINT×LANDSCAPE 2023 緑の電車で旅をして」Gallery子の星/ 2023年
 

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近松門左衛門没後300年とのことで


近松門左衛門没後300年に因んでの演目が行われるとのことで、3月初旬、京都四条南座「三月花形歌舞伎」へ参りました。




出演は、中村壱太郎、尾上右近、中村隼人、他大勢のみなさま。



松プログラムを月の前半の午前の部に、桜プログラムを午後の部に、そして月の後半には逆にするという一見複雑な、両方見たくさせる趣向とわかります。
松プログラムは「心中天網島 河庄」、桜プログラムは「女殺油地獄」、そして両方の2番目はそれぞれ配役や衣装を変えた「忍寄恋曲者 将門」。つら(面)あかりという、長い柄のついた蝋燭で顔を照らす演出もありました。

また、冒頭、3人が交代で「乍憚手引き口上」(はばかりながらてびきこうじょう)の中で、あらすじや見どころを語り、南座のマスコットみなみーなという着ぐるみが登場すると、撮影タイムとなりました。
拡散歓迎とのことで、役者さんは手をつないで花道を去って行きましたが、上手に撮れなくて残念。



松プログラムも桜プログラムも、素敵で流石、若々しい迫力がありました。
劇場内には、近松門左衛門が福井県の出身であることから、福井県発行の資料もあってお勉強になりました。

 

美しく趣がある南座の内部

※みなみーなは大提灯なんですよ。詳しくはこちら
 
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芸工展、おかわり!

10月末日、再び芸工展に行って参りました。

今回、最終日すべりこみでお邪魔したのは千駄木駅にほど近いWhite Galleryさんの「4人展 〜knot2〜」です。

お名前の通り、真っ白な建物と内装で展示された作品の魅力を際立たせてくれます

さて、どなたの作品に会いに行ったかと言いますと……



ガラス作家の39回キタガワアキコさんでした♪

 

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芸工展で日本画を愛でる

10月初旬、赤坂で行われた39回キタガワアキコさんの個展でご紹介いただいた40回坂部恵子さんの日本画を拝見しに谷中に行ってきました。
 

お会いした時に立ち話させていただいたお話が非常に深く面白く独自の視点を持っておられ、そんな坂部さんの描かれる絵を自分の目で観てみたいなと機会を伺っていたのですが、なかなかチャンスが訪れず……。

しかし、ふと見たインスタグラムで「坂部さんが谷中で絵を展示されている!でも今日まで!」と発見し、居ても立ってもいられずバッグを掴み谷中に向かってしまいました

ギャラリーへのご案内は気まぐれ谷中猫さんです。

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