常任委員のつぶやき

三輪田祭に行ってきました!


驚くほど暑く長かった夏もやっと終わりを見せてくれた先週末、編集部のIさんと、松操会誌の表紙を描いてくださったAさんと一緒に三輪田祭へ遊びに行きました。
久しぶりのコロナによる制限がない第72回文化祭です♪
暑くもなく寒くもなく心地よい風がふきぬける三輪田祭は外からのお客さまもたくさんいらして大盛況でした。
37回卒業生であるわたしとAさんの時代には、銀座アスターのあんかけ焼きそばとアマンドのシュークリームを学校で食べられる!ということが三輪田祭の楽しみのひとつでしたが、今はたこ焼きとたい焼きとクレープの焼ける良い香りが校庭に漂っていました。この香りが今の生徒さんたちの思い出になるんだろうな、と感慨にふけってしまいます。



 

(さらに…)

雨ニモマケズ

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノアツサニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
 
皆さんご存じの宮沢賢治の有名な詩です。
今年の春夏は、何度この冒頭部分を口ずさんで自分を励ましたことでしょう!
小学校4年生の時に学習塾の宿題で何度も暗唱したためか、今でも覚えています。
(昨日の夕食のメニューは思い出せないのにね)
 
2023年は宮沢賢治没後90年、そして2024年は「銀河鉄道の夜」出版90周年。
書店には特設コーナーが設けられ、宮沢賢治に関するイベントなども色々あるようです。
 
5月に上映された「銀河鉄道の父」では、名優・役所広司さんが息子を大きく深い愛で包む父親・政次郎を熱演されていました。
「いつか賢治の生まれた花巻や青春時代を過ごした盛岡のゆかりの場所を訪ねて、その世界観に浸りたい」と旅行を計画していましたが体調不良のため泣く泣く断念。
(鉄子としては、6月に運転終了となるSL銀河乗車がメインでしたが。涙)
 
実は私の地元には、賢治が若かりし頃に傾倒した「国柱会」の本部があり、その中の合同墓には、賢治の遺骨の一部が納められています。
(妹トシの遺骨もそちらに賢治が納めたという話もあります)
旅行が叶わなかったので、命日9月21日にそちらにお墓参りに行こうと思っています。
決して大きな敷地ではないですが、春には桜、秋には紅葉がきれいな所で、夏には盆踊りがあるなど、信者さん以外の私のような一般の人も自由に訪れる場所です。
 
気を取り直して、お盆の前には体調も落ち着くだろうと早々と九州行きを予約したら、なんと台風6号が接近!「雨女」の本領発揮!!
博多のホテルの部屋で夜遅くまでTVを見ていると、JR九州からの運休の発表が次々と。
翌日はどうにか予定をこなし、飛行機が欠航したので、新幹線に振替えて無事に帰宅しました。
「博多から東京まで5時間も新幹線に乗れる!」と超ポジティブシンキングの鉄子。
思い出作りに、もうすぐ終了予定(これも涙)の車内販売を何度も利用しました。
 
翌週の台風7号の時は、お盆帰省と新幹線のストップという慌ただしい模様をニュースで見ました。
JRの対応に非難もあったようですが、当たり前に思われている平時の定時安全運行を思うと、非常時の鉄道関係者の地道なお仕事ぶりには、感謝しかありませんでした。
 
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

最後になりましたが、台風・大雨の被害にあわれた方へ、お見舞い申し上げます。
秋もまた大雨等が予想されますので、皆さま、今後ともお気を付けください。  K/T




 

大先輩の美しい絵


松操会誌のカットでもおなじみの高校2回白井延子さんが油絵を出展されている第51回「麻の会展」へ松操会の皆さまとお邪魔してきました。
場所は銀座コリドー通りにある「銀座アートホール」です。伊能忠敬のご子孫でいらっしゃる伊能亮先生の個展と併催されていらっしゃいます。
コロナで日常の活動ができなかった時期にも、絵を描き続けることが生きる支えになっていらっしゃったという麻の会の皆さまの素敵な作品を拝見しに、いざ、アートホールへ!



1階で伊能亮先生の個展、そして2階で麻の会展を開催しています。

絵画に負けないほど美しく華やかな衣装を召された白井さんが、2階まで案内してくださいました。

こちらが白井さんの描かれた「姉妹」と51回の課題作品「花」です。深い湖のようなエメラルドグリーンを背景に美しくたおやかな女性ふたりが描かれています。後ろは庭園でしょうか。課題にもなっている花が咲き乱れ、2つの作品は呼応しあうように、白井さんの世界を作りあげています。



松操会誌で良くお見かけしていた白井さんのサインです。
繊細なタッチのサインを生で拝見できてひそかに興奮しておりました。




いつまでもお若く美しい白井さん。その秘訣は白井さんの芸術に対する飽くなき探究心に違いない、と僭越ながらも絵画について質問させていただきました。
麻の会の出展作品は1年かけて描かれているそうで、年間を通じてのライフワークとして楽しんで制作されていること。毎年、大きな作品と4号の課題作品を出展されているそうですが、先に描かれているのはオリジナルの作品のほうだということ。「小さな課題作品には、大きな作品を描いた時の残りの絵の具を使っちゃうのよ」なんて可愛い秘密も教えてくださいました。




こちらは過去の白井さんの作品です。

この時も女の子を描かれているのですが、その白くて柔らかそうな肌が白井さんの優しいタッチにぴったりで、実物の絵も拝見してみたくなりました。

「わたしは女の人を描くのが好きなのよ。男の人はあんまり描けないの。だから親戚の女の人たちはみんな描いてしまって、もう描いていない子はいないぐらい」と笑っておっしゃる白井さんに、Tさんが「ぜひご親戚皆さんの2枚目を描いていただきたいです」とおっしゃっていました。素敵な女性の大先輩である白井さんが、女性の生涯を描いていくというのは、とても素敵なことだと思います。



最後に白井さんと絵を囲んで、ご一緒させていただいた三輪田学園の皆さまとパチリ!
白井さんを筆頭に美しく華やかな先輩が、いつまでも人生を明るく楽しく力強く歩んでいる姿は、後輩として生きる勇気をいただいた気分になれます。
楽しい1日をありがとうございました!


yoco.y

月夜とめがねと香水瓶


5月のある雨の日、濃い緑が美しい目黒雅叙園に行ってきました。

お目当てはただ今、開催中の「大正ロマン×百段階段」コラボです。今回の切り口は文学。「文豪が誘うノスタルジックの世界」という、いかにもロマン溢れる世界を期待させるサブタイトルがついています。

昭和10年に完成した文化財・百段階段の部屋で、近代文学をイメージした空間演出とイラスト、そして今回も参加されている39回キタガワアキコさんのガラス作品がどのように物語を紡いでくれるのでしょう。※立体展示出展者紹介もご覧ください。


文豪が登場人物で作品名が技になっているというアニメ『文豪ストレイドッグス』好きが高じて、文学を愛するようになった娘と共にお邪魔させていただきました。



昭和の竜宮城とも言われている豪華絢爛な部屋を彩るのは、文学作品をイメージしたインテリア、そして立東舎から出版されている人気イラストレーターと文学がコラボした『乙女の本棚』のイラスト、そしてガラスの香水瓶や猫のオブジェなどの工芸作品となっています。

テーマとして選ばれた文学作品は太宰治『葉桜と魔笛』、中島敦『山月記』、泉鏡花『外科室』、谷崎潤一郎『秘密』など。

他のお部屋は実際に行って味わっていただくことにして、キタガワアキコさんのガラス香水瓶が演出に華を添えていた小川未明『月夜とめがね』の世界をご覧ください。

まずは小説をイメージした、げみさんのイラストが出迎えてくれます。



部屋の中を進んでいくと、とてもさりげなくインテリアに馴染んだ様子でキタガワアキコさんの香水瓶が飾ってありました。

娘も会場のイメージに合わせて少しクラシカルなワンピースを着ていったのですが、そんなコスプレ風の服装が全く浮かないぐらい大正ロマン風レトロな着物を召した別嬪さんがたくさんいらっしゃいました。どうやら着物のレンタルとランチがセットになった「大正ロマン×着物セット」という入場券が発売されているようです。

また、そんな素敵なお嬢さんたちが香水瓶の前で立ち止まり、うっとりしながら「素敵。欲しい」「下の売店で売っているわよ」なんて話し合っていました。わたしと娘の鼻が少し高くなってしまう瞬間です。



展示されている6つのガラス作品の中でも、最も『月夜とめがね』の世界観を体現されていると思った作品はこちらです。

小さなガラス瓶の中に、どこまでも広がる夜空とそこに浮かぶ月を感じることができます。

夜、月、花、蝶……ネタバレになってしまうので詳しくは書けないのですが、ぜひ、小説を読んでから行かれることをオススメします!



主人公となるおばあさんの部屋はこちら。

安楽椅子、古いミシン、裁縫道具。わたしもいつかおばあさんになったら、こんな部屋で裁縫をしたり推理をしたりしたいです。



こちらは月夜に佇むめがねの行商人さんをイメージしています。

このように、どの部屋にも文学作品を彷彿させるインテリアが展開されています。手を触れずに演奏する不思議な電子楽器テルミンの演奏家ヨダタケシさんのBGMと相まって、小説の中に迷い込んだような不思議な体験ができました。

会期は6月11日(日)まで!ぜひ、ノスタルジックな世界を味わってきてください。



猫部の皆さまへ、にゃんサービス♪

萩原朔太郎『猫町』をテーマにした十畝の間の猫さんたちです。たくさんの猫さんが所狭しとひしめきあっていて、とっても可愛いかったです。こちらを向いている猫さん、つぶやきでもお馴染みのハルカちゃんに似ていませんか?



キタガワアキコさんの展示・イベント予定は下記のリンクから確認できます。

<ホームページ>
ガラス作家 キタガワ アキコ
https://www.kitagawaakiko.com/

<インスタグラム>
 @bathakiglass
https://www.instagram.com/bathakiglass/  
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