常任委員のつぶやき

常任委員のつぶやき

キタガワアキコさんの個展に行ってきました!

11月半ば、赤坂のジャローナさんで開催されていたキタガワアキコさんの個展にお邪魔してきました。

ジャローナさんは和菓子の塩野さんの前という素敵な立地にある、地下の画廊カフェです。螺旋階段を降りて展示会ポストカードに導かれるようにして扉を開けると……そこは眩いばかりのガラスの世界。

前回お会いしたのは6月に行われた雅叙園の百段階段でのコラボ、そしてBunkamuraでグループ展をされていた時なので、もう5ヶ月も前という計算になります。その5ヶ月のあいだ、キタガワさんはたくさんの素敵なガラス作品を作っていらっしゃいました。

いざ、キタガワさんの作品に再会です!



今回の個展では秋、クリスマス、お正月をテーマにしたガラス作品が多くみられました。

写真はガラスの天使やクリスマスツリーです。とても繊細で華やか。どちらもさまざまな大きさ、カラーが展開されていたので、ご自身の好みやお部屋の雰囲気によって選べます。

我が家では12月になると、オーナメントを飾ったツリーや陶器の記念プレート、チョコレートの入ったアドベントカレンダーなどがクリスマスインテリアとして登場するのですが、こうした透明感のあるガラス作品もまた雰囲気の違うクリスマスを演出してくれそうです。

また飾って目で楽しむものだけでなく、小さな天使やツリーがついている箸置きなど使って楽しむ作品もあり、この季節の食事がワクワクしたものに変わりそうで、いつかお迎えしたいな、と思いました。



こちらは、お正月のイメージ。

今回は、こちらの蜜柑のフタがついた鏡餅の水差しをお迎えしました。このぷっくら鏡餅とちんまり蜜柑が可愛くて可愛くて……。

「まったりとした濃いめの蜜柑色がたまらなく可愛いです!」とお伝えすると、「最初は透明なオレンジ色にしていたのですが、途中でやっぱり違うな、と思ってマットなオレンジのガラスで作りかえたのです」と教えてくださいました。

そうした試行錯誤のお話を伺い、ますます蜜柑のフタが愛しくなってしまいました。大事にします!




こちらは雪だるまのミルクピッチャーたちです。

松操会のMさんが雪だるまのミルクピッチャーがほしいとお話されていたので、サプライズでもうお迎えしちゃおうかなとも思ったのですが、ひとりひとりのお顔が違っていて「これはやはり御本人に選んでいただきたい♪」と、委員会で「雪だるまさんいましたよ」と、お伝えするにとどめてしまいました。

わたしはシマエナガのミルクピッチャーを使っていますが、牛乳を入れて真っ白になった時の可愛さは透明な時の可愛さとはまた別物で、自分にコーヒーを淹れた時にも使っています。




今回は4面の壁を使い展示されていたのですが、このように場所ごとにメリハリをつけて展示できる場合、テーマを決めてふたつに分けているそうです。

ひとつは雅叙園に展示するようなアートな作品です。その時その時の、キタガワさんの持つ技術や能力を最大限に注ぎ込んだ全力の作品群たちは、ため息ができるほどに美しく、カメラを近づけるのもドキドキしてしまいます。



もうひとつは、アクセサリーや食器、花器など日常で毎日気軽に使ってもらえるもの。数々の名品を残したインダストリアルデザイナーでもあり民藝運動の創始者である柳宗悦氏は、身近な生活道具に新しい価値を見出し「用の美」と称えましたが、わたしも毎日手にとって使ってもらえる作品もまた祝福されたアートだと感じています。 

そして、そのふたつは制作する上で決して切り離されたものではなく、飾るもの・使うもの双方がお互いに影響をしあって、新しい発想につながっていく、とキタガワさんはおっしゃっていました。




キタガワさんの作品にはたくさんの動物が登場するのも楽しい見どころです。

動物がお好きだとのことで、わたしが多摩動物公園で買ったオオカミの顔のパスケースをバッグにつけていたら、さっそく見つけてくださいました。

写真はガラスペン用のインク差しで、フタにヨーキーがついています。このフタの上にちんまり座っているヨーキーが何とも言えない存在感を放っていてとても目立っていました。とても小さいしガラスではあるのですが、でもしっかりヨーキー。

聞けば、ヨーキーさんは小さい頃ずっといっしょに暮らしていて、今は妹さんが飼っていらっしゃるので好きなだけ愛でることができるそうです。それゆえほかの動物と違い、参考資料なしで作れるとおっしゃっていました。確かにヨーキーの愛がひしひしと伝わってくる可愛さです。わん。



さて、今日の感想はこのぐらいで。次はどんなキラキラした世界に出会えるのでしょうか。

キタガワアキコさんの展示・イベント予定は下記のリンクから確認できます。皆さまに素敵な出会いがありますように♪

<ホームページ>
ガラス作家 キタガワ アキコ
https://www.kitagawaakiko.com/

<インスタグラム>
 @bathakiglass
https://www.instagram.com/bathakiglass/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。* が付いている欄は必須項目です。
(卒業生の方は名前の前に卒業回数をご記入下さい。)
※管理者が承認するまでコメントは表示されません。