常任委員のつぶやき

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海老原好枝さんのアーティフィシャルフラワー展

台風も去り、空気が入れ替わったかのように秋を感じられる気持ちのよい午後、谷中で開催されているアーティフィシャルフラワーの展覧会に行ってきました。

華やかなアーティフィシャルフラワーを作られているのは33回卒業の海老原好枝さん。

毎年、松操会のバザーに出店されていたので、美しいお花とひまわりのような笑顔の海老原さんファンの方も多いのではないでしょうか。

そんな海老原さんが、9月21日から25日まで、ギャラリー「ならん葉」さんで、手塚仁見さんと一緒に二人展をされていらっしゃるとお聞きしたので、松操会のTさんと一緒にお邪魔してきました。
 



日暮里の北口で待ち合わせをして、谷中墓地を横目に歩き、いかにも谷中らしい石屋さんの角を曲がると「ならん葉」さんはありました。谷根千と言われて大人気のこの街に溶け込んだ、素敵なお店です。


Tさんの「早く行かないとほとんど売約済みになっちゃうから」という言葉に背中を押され、初日の早い時間にお伺いしたのですが、先客の方がいらして、売約済みの赤い札がついているお花もちらほら。

海老原さんがおっしゃるには「バザーで三輪田の皆さんに直接お会いできないのがとても寂しい」とのことでしたが、わたしたちが滞在している間にも、三輪田の同窓生の方がお母様と一緒にいらっしゃっていて、とても楽しそうにお話されていました。

コロナでなかなか人と会いづらい時にも、こうして天気の良い日に散歩がてら美しいアーティフィシャルフラワーを見に出かけられると、ホッとした気分になれます。
 


 

店頭に設えた「枯れない仏花」というコーナーに足を止められて「あら、いいわね」「素敵だわ」とギャラリーの中に入っていくお客さまがたくさんいらっしゃいました。

ちょうど時期もお彼岸でしたし、谷中墓地のすぐ近くという場所柄もあり、思わず出会えた素敵な枯れないお花の魅力に気づいた方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。



 

また、2022年6月に三輪田学園100年記念館で行われた「2022年度松操会総会」の受付でも、芳子先生のお写真の隣りに海老原さんのアーティフィシャルフラワーが飾られていました。

芳子先生も可愛い教え子の作った美しいお花と一緒に並ばれて、さぞやお喜びだったと思います。

わたしもこの枯れない仏花の一角に立ち、厳粛な気持ちになれました。



 

海老原さんにアーティフィシャルフラワーの世界に入られたキッカケをお聞きしてみました。

まずお花に目覚めたのは、ご家族のお仕事で駐在されたオーストラリアでのこと。オーストラリアは気候が良く、固定種のワイルドフラワーを含めて、多種多様な生花が安く手に入るのだそうです。

そこで現地の先生にオーストラリアならではのフラワーアレンジメントを習い、お花の美しさに目覚められたとか。繊細な中にも、どこかドキリとするような野趣あふれるテイストを感じることができるのは、その時に海老原さんが見ていたオーストラリアの風景やワイルドフラワーを、お花の中に見ているのかもしれません。

帰国されると、まずは五月みどりさんのフローラルティッシュボックスのお教室に通われたそうです。そこで学んだアクリルとお花の作品は今でも海老原さんが大好きな手法で、アクリルと透明感がある淡いお花の組み合わせは大人気とお聞きしました。

その後アーティフィシャルフラワー協会で学び、資格を得たそうです。
 


さらにアーティフィシャルフラワーの魅力もお聞きしてみました。

「まずは枯れないですよね。そして扱いも難しくないので気軽に飾ってもらえるのが嬉しいです

そしてお花を見ながらこう続けられます。「アーティフィシャルフラワーは、生きた花にはできないことで遊べます」

「例えば、生きているお花では葉や茎を花器にしたりデザインの中に組み込むことは難しいですよね。でもアーティフィシャルフラワーなら、それができるんです。そして写真のように、黒い菊という世界にないお花も作り出すことも。ですからお花という世界の幅を広げて、インテリアとして面白いものが作れるんじゃないかなと思っています」そう教えてくれました。
 


 

海老原さんのそんな思いが詰まったたくさんのアーティフィシャルフラワーに囲まれて、先輩Tさんとわたしは色違いでお花のバッグチャームをお迎えしました。Tさんが白で、わたしがピンクです。

海老原さんがお洋服につけていらっしゃる水色のコサージュが、とても素敵だったので、バッグチャームでありながらもコサージュとして使う計画をTさんとお話していると、海老原さんが「でも、これバッグチャームよ」と何度もおっしゃってくれました。

バッグチャームなので裏返ってしまっても美しく見えるように、裏にも紫陽花の花びらや花柄の布があしらってあります。もちろんバッグチャームとしても使わせていただきますし、来たる娘の卒業式の日にはコサージュとしても使わせていただこうと思っています。


 

美しいお花を見て幸せに、楽しくお話して元気をもらえる海老原好枝さんの展示・イベント予定は下記のリンクから確認できます。

毎月第3土曜日には東中野でワークショップも行っているそうです。わたしもお邪魔したいと思っています!

ホームページ

https://www.teresa-sincere.com/

メールアドレス

ebihara@teresa-sincere.com
 

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