常任委員のつぶやき
常任委員のつぶやき
2025年10月20日
第74回三輪田祭に行ってきました!~校内探索編~
スタートはやはり「松操会マルシェ」から。
中の様子は松操会通信「新生 松操会マルシェ」(※閲覧には要パスワード)でご紹介しましたので、外からこっそり覗いてみましょう。
扉の向こうには可愛いグッズや素敵なフラワー、三輪田のマーク入りお菓子や校章入りアイテムなど魅惑の商品がたくさん並んでいるのが見えます。この楽しそうな雰囲気、通りすぎてしまうことはできませんね。
「松操会マルシェ」の廊下をはさんで反対側の教室では説明会や受験生相談が行われていました。そのため説明会に参加されたたくさんの受験生と保護者の皆さんが、帰りに可愛いグッズやお菓子に惹かれてマルシェを訪れてくれます。
また説明をされる先生を訪ねて若い松操会員の皆さんもいらしていました。「先生!先生!」と嬉しそうにお話している可愛い元三輪田生たちを見て「卒業生が訪ねてくる学校」が自慢の三輪田学園らしい風景だな、と温かい気持ちになりました。
少し奥に行くと調理部のレストランがあり、明るく広々としたスペースで食事やお茶を楽しむことができます。
また三輪田学園調理クラブとお茶の水女子大学のサークルOchasが共同開発したお弁当「ガールズランチ」も売っています。「秋の和風弁当」「魔法のごちそうランチ」どちらも栄養たっぷりで美味しそう。いつか食べてみたいです……。
レストランで提供している6つのスイーツの中でどれが一番美味しかったか「推しスイーツ投票」も行っていました。わたしが見た時にはが紅茶シフォンが1位で抹茶パウンドケーキが2位、3位をマーブルケーキとレモンケーキが競り合っていましたが、どのスイーツが優勝したのでしょうか。気になります。
初日は曇り空で小雨がふったりやんだり。それでも何とか持ちこたえてくれたのは皆さんの日頃の行いが良いからでしょうか。
元気な三輪田生たちは時折ぱらつく小雨にも負けず、傘をさしながら、クレープ、たこ焼き、ポテトなど美味しそうな匂いを漂わせるキッチンカーに並んでいました。
わたしたち(高校37回)の頃、三輪田祭で校庭に並んでいたのは銀座アスターのあんかけ焼きそばとアマンドのリングシューでした。当時、学校でお弁当以外のものが食べられるのが嬉しくてたまらなかったのを覚えています。
今の三輪田生たちも三輪田祭で友だちといっしょに食べた味は忘れられないものになるのではないでしょうか。
教室棟にも遊びに行ってみました。
非認知能力に脚光が集まる時代にあわせて3年前から始めたという探求授業(MIWADA-HUB・MIWADA-LAB)に力を入れていることは会誌やパンフレットなどでも目にしていましたが、中2の学年展示が「哲学対話」ということには、とても驚きました。
わたしたちが中2の頃には「哲学なにそれ?美味しいの?」といった感じだったので、今の中学生の深い探究心をとても頼もしく思います。
そして中3の教室では、具体的に行った探求のプレゼンテーションが展示されていました。女子教育や麹町税務署、お堀を挟んで反対側にあるDNPなど制度や企業を深く掘りさげて調べた学習は感動の一言です。さまざまな個性あふれるプレゼンテーションの中から見つけたのは、月1回の常任委員会でもお世話になっている和菓子の宝来屋さんです!その名も「和菓子探偵団」さんが取材した内容を読み、ますます宝来屋さんのファンになってしまいました。
グローバルな教育に力を入れている三輪田学園らしく模擬国連の教室では生徒による映像を使っての説明がなされていました。
受験生の保護者の方も食い入るように見つめています。
教室にいらした先生にもお話を伺ったのですが、全日本高校模擬国連大会で勝ち残り、海外の国際大会まで行ってオールイングリッシュの討議に挑む学校は少ないそうです。先生にはとても素敵な高校生のエースふたりを紹介していただきました。
家庭科の教室には今の高3が高2の時に作った浴衣が展示されていました。
自分で選んだ生地で作った浴衣は一生の宝物になりそうです。わたしも高校を卒業してから友だちと夏祭りに行き、「これ高校時代に作った浴衣なの」と言いたかった!と一瞬思ったのですが、その直後にお裁縫がとても苦手だったのを思い出し、そっと胸をなでおろしました。
浴衣ができあがったら着付けの練習もして、マナー講師をお迎えし和装の所作などを習ったそうです。
10月11日に放映されたBSテレ東「THE名門校【テレビ学校訪問…三輪田学園中学校・高等学校】」でも、「『読書の三輪田』と称される理由は?」と特集されるほど有名になっていた三輪田の読書教育。
読書授業は生徒たちの表現力・考察力を育み、自らの道を切り拓く力をつけるために行っているそうです。そんな授業を支える約5.5万冊の蔵書を誇る図書館では読書サークルクラブの展示が行われていました。
わたしも読書と絵が大好きな高校生で課内クラブは読書部だったので、読書の三輪田と称されているというのを聞いて、とても嬉しかった覚えがあります。
100年記念館の虚心亭では茶道クラブがお茶会を開いていました。昔の制服に使われていた三つの輪の田んぼを模した校章バックルが眩しい茶道クラブの生徒さんたちが凛とした姿でお茶を点ててくれました。お抹茶とお菓子をいただきましたが、今年のお菓子は宝来屋の「柿」でした。
普段味わうことのできない、ゆったりとした時間をありがとうございます。
100年記念館小講堂で行われていた長唄クラブの演奏にもお邪魔させていただきました。全国でも珍しい長唄クラブは、昭和26年から74年に渡って活動している伝統的なクラブです。三味線は本手と替手に分かれているなど本格的で、唄方も三味線方も三輪田学園長唄クラブOGの先生が講師をつとめられています。
身近に和の文化に触れられる三輪田学園らしさを感じられました。
講堂では、こちらも74年の歴史を誇る箏曲クラブが演奏していました。
文化勲章を受章された山田流箏曲家 山勢松韻先生が監修をされ、三輪田学園出身の御息女 山勢麻衣子先生にご指導いただいています。「THE名門校【テレビ学校訪問…三輪田学園中学校・高等学校】」で密着取材をされていた箏曲クラブですが、3年前には部員が2人になり存続の危機にあったそうです。今では部員は15人になり、華やかな演奏で見事な復活を見せてくれました。
写真は最後の曲『花吹雪』。お堀の土手、満開の桜のトンネルを通って学校に通っていた三輪田時代を思い出しながら聴かせていただきました。
音楽クラブのクラブ公演も行われ、NHK全国学校音楽コンクールの課題曲が披露されました。美しい歌声に今日1日の疲れが洗い流されているようでした。
また今年で48年目になるという開成学園との若さあふれるはじけるような混成合唱も聴くことができました。松操会誌にも掲載されていましたが、来年2026年11月には三輪田・開成大同窓会を開催するそうです。音楽クラブの長い歴史の一コマをほんの少し覗かせてもらったような、そんな気持ちになれました。
今の生徒たちは現代に求められる探求学習やグローバル活動をがんばるのと同時に、日本の伝統を大事にしているところがとても三輪田学園らしいな、と思いました。
最後に今年の三輪田祭のテーマ「マジック」らしいWELCOME看板です。
また来年も楽しみにしています!