常任委員のつぶやき
常任委員のつぶやき
2025年5月31日
春の宵にはガラスのお花見を
39回キタガワアキコさんの個展にお邪魔してきました♪
個展が開催されたのは、お馴染み赤坂のギャラリーカフェ「ジャローナ」です。いつもは目の前にある塩野で和菓子を買うことを楽しみにしているのですが、今回は遅い時間に伺ったので残念ながらお店は閉まっていました。
でも大丈夫。和菓子のように季節を感じられる甘く美しい色のガラス作品を今からたくさん楽しむことができるのです!
こちらの作品は看板にも葉書にも載っていた『春宵』。夜桜を意識して制作されたそうです。
「朧に月は見ゆるなりける」という句が添えられたこの作品は、華やかな桜が月に映え、そして花の儚さに似合わぬ色の濃い枝が群青の空に這っているイメージがとても合っていて、ちょうど見に行ったばかりの六義園のライトアップ夜桜を思い出してウットリしました。
キタガワさんの作品は美しいだけでなく、どこか妖しく耽美でその内側に物語を感じることができます。
そして鳥飼いのわたしが見ても、羽ばたく翼がリアルに再現されている『春爛漫』にも桜のようなお花があしらわれていました。キタガワさんにお伺いしてみたところ、桜というわけでなはく、春らしいピンク色の花をイメージしているそうです。そして鳥さんはメジロでした。瞬間瞬間、形が変わっていくガラスでこんな躍動感ある姿が表現できるなんて感動してしまいます。
こちらは繊細な装飾を施されたインク瓶。
それぞれに可愛いらしい意匠がチョコンとのっています。娘がガラスペン使いなのでひとつお持ち帰りしたかったのですが、これはやはり本人に好みのものを選んでもらったほうがいいかもしれない、と今回は我慢をしました。
夜のひととき、こんなグラスに飲み物を注いだら、花びらを浮かべたお酒を月を見ながら飲んでいるような気分になれそうです。
小さなアミューズや淡い色のゼリーを入れてもテーブルをパッと華やかにしてくれそう。
今回、記帳をした時に「あ♪」と嬉しい声をあげてしまったのですが、理由は、直前に記帳されているお名前のところに「三輪田」という文字を見つけたからです。
キタガワさんの三輪田時代の同期のお友だちがおふたりいらしていて、併設のカフェでお茶をされていました。最初にこちらの個展に訪れた時も日本画家の坂部恵子さんとご一緒することができ、キタガワさんのガラス作品には三輪田OGを引き寄せるパワーが秘められているのかもしれない!と思いました。お話を聞かせていただくと、おふたりは偶然にも同じ会社で近くの席に配属されたそうです。なんと心強い!卒業してから何十年たっても、三輪田の仲良しパワーを感じます。
今回、わたしは一目惚れした桜色の指輪をお迎えしました。
ピンクとも菫とも言えない淡い色が指を彩ってくれる桜のような指輪を、4月の入学式に行われた松操会グッズ販売会でつけさせていただきました。桜色の指輪を見ていると、お祝い気分がアップして幸せな気分になります。
何度も手元を見たくなってしまうお花のような指輪、大事に使わせていただきます。
また、こちらは松操会のHさんがお迎えされたインク壺です。
このオデコの丸み。なんという可愛いらしい芝犬なのでしょうか。Hさんはお気に召したガラスペンを現在、キタガワさんに調整してもらっている最中だそうです。
ガラス作品を購入する際、いつもキタガワさんから「壊れたら見せてくださいね。直せるかもしれません」とおっしゃっていただけるのが繊細な商品だけにとても心強いです。
今回も素敵な作品をたくさん見せていただきありがとうございました!またの機会を楽しみにしています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガラス作家 キタガワ アキコ
<ホームページ>
https://akikokitagawa.amebaownd.com/
<インスタグラム>

https://www.instagram.com/bathakiglass/
【今後の展覧会情報】
和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/wanoakari2025
ホテル雅叙園東京
2025年7月4日(金)~9月23日(火・祝)