常任委員のつぶやき
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2022年9月26日
松操会愛猫倶楽部 入部希望!

「松操会愛猫倶楽部」入部希望の『いなり、推定7歳、雑種のオス』です。
茨城県の『収容犬を救う会』という保護施設からやってきました。
当時私は犬派で、我家には『収容犬を救う会』出身の雑種犬が2頭いました。
6年前、千葉県の柏駅前で開催されていた『収容犬を救う会』主催の里親会のお手伝いをしていた時、まだ子猫だったいなりと出会いました。
いなりは保護されたとき猫風邪をひいており、その菌が目に入り両目ともに角膜の一部が白濁しています。そんな外見からか、一年たっても里親希望者は現れませんでした。
『いなり、うちに来る?』と撫でながら問いかけると、『にゃ』と小さな声で返事をしました。そして、我家での保護猫トライアルが始まりました。

我家の猫となるための条件は2つ。
①先住犬たちとの相性が良いこと
②旅行に連れていけること
我家では旅行に行く時は犬も一緒が当たり前なので、『いなりも旅猫になれるか?』が重要なポイントでした。保護主さんの了解を得て、犬猫連れの大冒険の旅に行きました。何せ猫を飼うのは初めてなので、生態や習性が分からず、紆余曲折、様々なトラブルを経験しました。
初めて行った那須塩原のキャンプ場のバンガロー。

犬の散歩から帰ると、ケージの中にいるはずのいなりがいない!
メッシュの入口部分に小さな穴が空いていました。
この穴、どうやって空けたのか?

こんな小さな穴から出られるものか?
『液体動物』の異名を持つ猫は、出られるんですよ!!
冷蔵庫の上からどや顔でこちらを見ているいなりの顔をよく見ると、鼻先が真っ赤にずる剥けていました。猫、恐るべし。
さらに2回目に行った蓼科旅行の帰り。宿を出発して15分。
運転していた主人の叫び声で後部座席を見ると、ケージに入れたはずのいなりが、荷物の隙間から顔を出していました!!!

あんたはマジシャンか?!
猫は家に着くと言いますが、いなりは初めての宿でもリラックスしていて、ケージからの脱走癖以外に問題は無く、先住犬との相性も良く、晴れて正式譲渡となりました!

《32回高橋》